通勤、買い物、観光などで利用する公共交通機関。生活に欠かせないインフラともいえる電車やバスで、気をつけたいのが、スリ・痴漢・暴行などの犯罪です。
なかでも、近年は放火や刃物殺傷などの凶悪事件が目につきます。
東京・文京区の東大前駅で43歳男が刃物切りつけ(2022/5/8)
https://news.livedoor.com/article/detail/28705940/
電車内で喫煙を注意した高校生に28歳男が暴行(2022/1/15)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220124-OYT1T50098/
京王電鉄京王線車内で24歳男が刃物切りつけ、放火(2021/10/31)
https://www.jiji.com/jc/d4?p=tra314-jpp039652950&d=d4_news
どのような点に注意すればいいのか、そのポイントをまとめてみました。

電車・バスに乗るとき
1. 車内では周囲に注意を払う
- ヘッドホンの音量を上げすぎず、視界をスマホで塞がない。
- 不自然な動きをする人や、不審な荷物を持つ人を見かけたら警戒する。
2. 乗る場所を選ぶ
- ドア付近・車両の端・非常口や連結部の近くは、いざというときに逃げやすい。
- できれば運転士室・車掌室に近い車両に乗る(通報や相談がしやすい)。
3.非常通報ボタンの場所を確認
- 電車なら車内の非常通報ボタン(ドア上や端にある赤いボタン)を押す。
- バスの場合は運転士に大声で知らせる。

事件が発生したら
4.急いで離れる
- 加害者と距離を取る。無理に止めに入るのは極めて危険。
- 車内なら別の車両に移るか、ドアを開けて外に出られる場合は出る。
- 放火の際には身を低くして離れる
- 刃物を持った相手にはカバンや厚めのを盾にすることも有効。
5.非常通報ボタンを押す
- 電車なら車内の非常通報ボタン(ドア上や端にある赤いボタン)を押す。
- バスの場合は運転士に大声で知らせる。

「まさか」が「いつか」に変わる時代
いかがでしたか。ニュースを見て「まさか、自分には起きない」と思う人もいるかもしれません。しかし「まさか」が「いつか」になるときは、突然です。

もしスマホやイヤホンが手放せない状況であったとしても、完全に没入するのは危険。せめて、周囲に注意を払うぐらいは心がけましょう。
また、普段から日々のニュースに敏感になり、自身の危機察知能力を高めておくことも必要です。電車の非常ボタンを押したり、大声を出すのに戸惑うケースもあるかもしれません。普段から防犯ブザーを携帯し、すぐに鳴らせるようにしておくとよいですね。